創世記 14

1 シナルの王アムラペル、エラサルの王アリオク、エラムの王ケダラオメルおよびゴイムの王テダルの世に、 2 これらの王はソドムの王ベラ、ゴモラの王ビルシャ、アデマの王シナブ、ゼボイムの王セメベル、およびベラすなわちゾアルの王と戦った。 3 これら五人の王はみな同盟してシデムの谷、すなわち塩の海に向かって行った。 4 すなわち彼らは十二年の間ケダラオメルに仕えたが、十三年目にそむいたので、 5 十四年目にケダラオメルは彼と連合した王たちと共にきて、アシタロテ・カルナイムでレパイムびとを、ハムでズジびとを、シャベ・キリアタイムでエミびとを撃ち、 6 セイルの山地でホリびとを撃って、荒野のほとりにあるエル・パランに及んだ。 7 彼らは引き返してエン・ミシパテすなわちカデシへ行って、アマレクびとの国をことごとく撃ち、またハザゾン・タマルに住むアモリびとをも撃った。 8 そこでソドムの王、ゴモラの王、アデマの王、ゼボイムの王およびベラすなわちゾアルの王は出てシデムの谷で彼らに向かい、戦いの陣をしいた。 9 すなわちエラムの王ケダラオメル、ゴイムの王テダル、シナルの王アムラペル、エラサルの王アリオクの四人の王に対する五人の王であった。 10 シデムの谷にはアスファルトの穴が多かったので、ソドムの王とゴモラの王は逃げてそこに落ちたが、残りの者は山にのがれた。 11 そこで彼らはソドムとゴモラの財産と食料とをことごとく奪って去り、 12 またソドムに住んでいたアブラムの弟の子ロトとその財産を奪って去った。 13 時に、ひとりの人がのがれてきて、ヘブルびとアブラムに告げた。この時アブラムはエシコルの兄弟、またアネルの兄弟であるアモリびとマムレのテレビンの木のかたわらに住んでいた。彼らはアブラムと同盟していた。 14 アブラムは身内の者が捕虜になったのを聞き、訓練した家の子三百十八人を引き連れてダンまで追って行き、 15 そのしもべたちを分けて、夜かれらを攻め、これを撃ってダマスコの北、ホバまで彼らを追った。 16 そして彼はすべての財産を取り返し、また身内の者ロトとその財産および女たちと民とを取り返した。 17 アブラムがケダラオメルとその連合の王たちを撃ち破って帰った時、ソドムの王はシャベの谷、すなわち王の谷に出て彼を迎えた。 18 その時、サレムの王メルキゼデクはパンとぶどう酒とを持ってきた。彼はいと高き神の祭司である。 19 25 Gen.14.19 20 26 Gen.14.20 21 時にソドムの王はアブラムに言った、「わたしには人をください。財産はあなたが取りなさい」。 22 アブラムはソドムの王に言った、「天地の主なるいと高き神、主に手をあげて、わたしは誓います。 23 わたしは糸一本でも、くつひも一本でも、あなたのものは何にも受けません。アブラムを富ませたのはわたしだと、あなたが言わないように。 24 ただし若者たちがすでに食べた物は別です。そしてわたしと共に行った人々アネルとエシコルとマムレとにはその分を取らせなさい」。

創世記 13

1 アブラムは妻とすべての持ち物を携え、エジプトを出て、ネゲブに上った。ロトも彼と共に上った。 2 アブラムは家畜と金銀に非常に富んでいた。 3 彼はネゲブから旅路を進めてベテルに向かい、ベテルとアイの間の、さきに天幕を張った所に行った。 4 すなわち彼が初めに築いた祭壇の所に行き、その所でアブラムは主の名を呼んだ。 5 アブラムと共に行ったロトも羊、牛および天幕を持っていた。 6 その地は彼らをささえて共に住ませることができなかった。彼らの財産が多かったため、共に住めなかったのである。 7 アブラムの家畜の牧者たちとロトの家畜の牧者たちの間に争いがあった。そのころカナンびととペリジびとがその地に住んでいた。 8 アブラムはロトに言った、「わたしたちは身内の者です。わたしとあなたの間にも、わたしの牧者たちとあなたの牧者たちの間にも争いがないようにしましょう。 9 全地はあなたの前にあるではありませんか。どうかわたしと別れてください。あなたが左に行けばわたしは右に行きます。あなたが右に行けばわたしは左に行きましょう」。 10 ロトが目を上げてヨルダンの低地をあまねく見わたすと、主がソドムとゴモラを滅ぼされる前であったから、ゾアルまで主の園のように、またエジプトの地のように、すみずみまでよく潤っていた。 11 そこでロトはヨルダンの低地をことごとく選びとって東に移った。こうして彼らは互に別れた。 12 アブラムはカナンの地に住んだが、ロトは低地の町々に住み、天幕をソドムに移した。 13 ソドムの人々はわるく、主に対して、はなはだしい罪びとであった。 14 ロトがアブラムに別れた後に、主はアブラムに言われた、「目をあげてあなたのいる所から北、南、東、西を見わたしなさい。 15 すべてあなたが見わたす地は、永久にあなたとあなたの子孫に与えます。 16 わたしはあなたの子孫を地のちりのように多くします。もし人が地のちりを数えることができるなら、あなたの子孫も数えられることができましょう。 17 あなたは立って、その地をたてよこに行き巡りなさい。わたしはそれをあなたに与えます」。 18 アブラムは天幕を移してヘブロンにあるマムレのテレビンの木のかたわらに住み、その所で主に祭壇を築いた。

創世記 12

1 時に主はアブラムに言われた、「あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい。 2 わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となるであろう。 3 21 Gen.12.3 4 アブラムは主が言われたようにいで立った。ロトも彼と共に行った。アブラムはハランを出たとき七十五歳であった。 5 アブラムは妻サライと、弟の子ロトと、集めたすべての財産と、ハランで獲た人々とを携えてカナンに行こうとしていで立ち、カナンの地にきた。 6 アブラムはその地を通ってシケムの所、モレのテレビンの木のもとに着いた。そのころカナンびとがその地にいた。 7 時に主はアブラムに現れて言われた、「わたしはあなたの子孫にこの地を与えます」。アブラムは彼に現れた主のために、そこに祭壇を築いた。 8 彼はそこからベテルの東の山に移って天幕を張った。西にはベテル、東にはアイがあった。そこに彼は主のために祭壇を築いて、主の名を呼んだ。 9 アブラムはなお進んでネゲブに移った。 10 さて、その地にききんがあったのでアブラムはエジプトに寄留しようと、そこに下った。ききんがその地に激しかったからである。 11 エジプトにはいろうとして、そこに近づいたとき、彼は妻サライに言った、「わたしはあなたが美しい女であるのを知っています。 12 それでエジプトびとがあなたを見る時、これは彼の妻であると言ってわたしを殺し、あなたを生かしておくでしょう。 13 どうかあなたは、わたしの妹だと言ってください。そうすればわたしはあなたのおかげで無事であり、わたしの命はあなたによって助かるでしょう」。 14 アブラムがエジプトにはいった時エジプトびとはこの女を見て、たいそう美しい人であるとし、 15 またパロの高官たちも彼女を見てパロの前でほめたので、女はパロの家に召し入れられた。 16 パロは彼女のゆえにアブラムを厚くもてなしたので、アブラムは多くの羊、牛、雌雄のろば、男女の奴隷および、らくだを得た。 17 ところで主はアブラムの妻サライのゆえに、激しい疫病をパロとその家に下された。 18 パロはアブラムを召し寄せて言った、「あなたはわたしになんという事をしたのですか。なぜ彼女が妻であるのをわたしに告げなかったのですか。 19 あなたはなぜ、彼女はわたしの妹ですと言ったのですか。わたしは彼女を妻にしようとしていました。さあ、あなたの妻はここにいます。連れて行ってください」。 20 パロは彼の事について人々に命じ、彼とその妻およびそのすべての持ち物を送り去らせた。

創世記 11

1 全地は同じ発音、同じ言葉であった。 2 時に人々は東に移り、シナルの地に平野を得て、そこに住んだ。 3 彼らは互に言った、「さあ、れんがを造って、よく焼こう」。こうして彼らは石の代りに、れんがを得、しっくいの代りに、アスファルトを得た。 4 彼らはまた言った、「さあ、町と塔とを建てて、その頂を天に届かせよう。そしてわれわれは名を上げて、全地のおもてに散るのを免れよう」。 5 時に主は下って、人の子たちの建てる町と塔とを見て、 6 言われた、「民は一つで、みな同じ言葉である。彼らはすでにこの事をしはじめた。彼らがしようとする事は、もはや何事もとどめ得ないであろう。 7 さあ、われわれは下って行って、そこで彼らの言葉を乱し、互に言葉が通じないようにしよう」。 8 こうして主が彼らをそこから全地のおもてに散らされたので、彼らは町を建てるのをやめた。 9 これによってその町の名はバベルと呼ばれた。主がそこで全地の言葉を乱されたからである。主はそこから彼らを全地のおもてに散らされた。 10 セムの系図は次のとおりである。セムは百歳になって洪水の二年の後にアルパクサデを生んだ。 11 セムはアルパクサデを生んで後、五百年生きて、男子と女子を生んだ。 12 アルパクサデは三十五歳になってシラを生んだ。 13 アルパクサデはシラを生んで後、四百三年生きて、男子と女子を生んだ。 14 シラは三十歳になってエベルを生んだ。 15 シラはエベルを生んで後、四百三年生きて、男子と女子を生んだ。 16 エベルは三十四歳になってペレグを生んだ。 17 エベルはペレグを生んで後、四百三十年生きて、男子と女子を生んだ。 18 ペレグは三十歳になってリウを生んだ。 19 ペレグはリウを生んで後、二百九年生きて、男子と女子を生んだ。 20 リウは三十二歳になってセルグを生んだ。 21 リウはセルグを生んで後、二百七年生きて、男子と女子を生んだ。 22 セルグは三十歳になってナホルを生んだ。 23 セルグはナホルを生んで後、二百年生きて、男子と女子を生んだ。 24 ナホルは二十九歳になってテラを生んだ。 25 ナホルはテラを生んで後、百十九年生きて、男子と女子を生んだ。 …

創世記 10

1 ノアの子セム、ハム、ヤペテの系図は次のとおりである。洪水の後、彼らに子が生れた。 2 ヤペテの子孫はゴメル、マゴグ、マダイ、ヤワン、トバル、メセク、テラスであった。 3 ゴメルの子孫はアシケナズ、リパテ、トガルマ。 4 ヤワンの子孫はエリシャ、タルシシ、キッテム、ドダニムであった。 5 これらから海沿いの地の国民が分れて、おのおのその土地におり、その言語にしたがい、その氏族にしたがって、その国々に住んだ。 6 ハムの子孫はクシ、ミツライム、プテ、カナンであった。 7 クシの子孫はセバ、ハビラ、サブタ、ラアマ、サブテカであり、ラアマの子孫はシバとデダンであった。 8 クシの子はニムロデであって、このニムロデは世の権力者となった最初の人である。 9 彼は主の前に力ある狩猟者であった。これから「主の前に力ある狩猟者ニムロデのごとし」ということわざが起った。 10 彼の国は最初シナルの地にあるバベル、エレク、アカデ、カルネであった。 11 彼はその地からアッスリヤに出て、ニネベ、レホボテイリ、カラ、 12 およびニネベとカラとの間にある大いなる町レセンを建てた。 13 ミツライムからルデ族、アナミ族、レハビ族、ナフト族、 14 パテロス族、カスル族、カフトリ族が出た。カフトリ族からペリシテ族が出た。 15 カナンからその長子シドンが出て、またヘテが出た。 16 その他エブスびと、アモリびと、ギルガシびと、 17 ヒビびと、アルキびと、セニびと、 18 アルワデびと、ゼマリびと、ハマテびとが出た。後になってカナンびとの氏族がひろがった。 19 カナンびとの境はシドンからゲラルを経てガザに至り、ソドム、ゴモラ、アデマ、ゼボイムを経て、レシャに及んだ。 20 これらはハムの子孫であって、その氏族とその言語とにしたがって、その土地と、その国々にいた。 21 セムにも子が生れた。セムはエベルのすべての子孫の先祖であって、ヤペテの兄であった。 22 セムの子孫はエラム、アシュル、アルパクサデ、ルデ、アラムであった。 23 アラムの子孫はウヅ、ホル、ゲテル、マシであった。 24 アルパクサデの子はシラ、シラの子はエベルである。 25 エベルにふたりの子が生れた。そのひとりの名をペレグといった。これは彼の代に地の民が分れたからである。その弟の名をヨクタンといった。 …

創世記 9

1 神はノアとその子らとを祝福して彼らに言われた、「生めよ、ふえよ、地に満ちよ。 2 地のすべての獣、空のすべての鳥、地に這うすべてのもの、海のすべての魚は恐れおののいて、あなたがたの支配に服し、 3 すべて生きて動くものはあなたがたの食物となるであろう。さきに青草をあなたがたに与えたように、わたしはこれらのものを皆あなたがたに与える。 4 しかし肉を、その命である血のままで、食べてはならない。 5 あなたがたの命の血を流すものには、わたしは必ず報復するであろう。いかなる獣にも報復する。兄弟である人にも、わたしは人の命のために、報復するであろう。 6 30 Gen.9.6 7 31 Gen.9.7 8 神はノアおよび共にいる子らに言われた、 9 「わたしはあなたがた及びあなたがたの後の子孫と契約を立てる。 10 またあなたがたと共にいるすべての生き物、あなたがたと共にいる鳥、家畜、地のすべての獣、すなわち、すべて箱舟から出たものは、地のすべての獣にいたるまで、わたしはそれと契約を立てよう。 11 わたしがあなたがたと立てるこの契約により、すべて肉なる者は、もはや洪水によって滅ぼされることはなく、また地を滅ぼす洪水は、再び起らないであろう」。 12 さらに神は言われた、「これはわたしと、あなたがた及びあなたがたと共にいるすべての生き物との間に代々かぎりなく、わたしが立てる契約のしるしである。 13 すなわち、わたしは雲の中に、にじを置く。これがわたしと地との間の契約のしるしとなる。 14 わたしが雲を地の上に起すとき、にじは雲の中に現れる。 15 こうして、わたしは、わたしとあなたがた、及びすべて肉なるあらゆる生き物との間に立てた契約を思いおこすゆえ、水はふたたび、すべて肉なる者を滅ぼす洪水とはならない。 16 にじが雲の中に現れるとき、わたしはこれを見て、神が地上にあるすべて肉なるあらゆる生き物との間に立てた永遠の契約を思いおこすであろう」。 17 そして神はノアに言われた、「これがわたしと地にあるすべて肉なるものとの間に、わたしが立てた契約のしるしである」。 18 箱舟から出たノアの子らはセム、ハム、ヤペテであった。ハムはカナンの父である。 19 この三人はノアの子らで、全地の民は彼らから出て、広がったのである。 20 さてノアは農夫となり、ぶどう畑をつくり始めたが、 21 彼はぶどう酒を飲んで酔い、天幕の中で裸になっていた。 22 カナンの父ハムは父の裸を見て、外にいるふたりの兄弟に告げた。 23 セムとヤペテとは着物を取って、肩にかけ、うしろ向きに歩み寄って、父の裸をおおい、顔をそむけて父の裸を見なかった。 24 やがてノアは酔いがさめて、末の子が彼にした事を知ったとき、 …

創世記 8

1 神はノアと、箱舟の中にいたすべての生き物と、すべての家畜とを心にとめられた。神が風を地の上に吹かせられたので、水は退いた。 2 また淵の源と、天の窓とは閉ざされて、天から雨が降らなくなった。 3 それで水はしだいに地の上から引いて、百五十日の後には水が減り、 4 箱舟は七月十七日にアララテの山にとどまった。 5 水はしだいに減って、十月になり、十月一日に山々の頂が現れた。 6 四十日たって、ノアはその造った箱舟の窓を開いて、 7 からすを放ったところ、からすは地の上から水がかわききるまで、あちらこちらへ飛びまわった。 8 ノアはまた地のおもてから、水がひいたかどうかを見ようと、彼の所から、はとを放ったが、 9 はとは足の裏をとどめる所が見つからなかったので、箱舟のノアのもとに帰ってきた。水がまだ全地のおもてにあったからである。彼は手を伸べて、これを捕え、箱舟の中の彼のもとに引き入れた。 10 それから七日待って再びはとを箱舟から放った。 11 はとは夕方になって彼のもとに帰ってきた。見ると、そのくちばしには、オリブの若葉があった。ノアは地から水がひいたのを知った。 12 さらに七日待ってまた、はとを放ったところ、もはや彼のもとには帰ってこなかった。 13 六百一歳の一月一日になって、地の上の水はかれた。ノアが箱舟のおおいを取り除いて見ると、土のおもては、かわいていた。 14 二月二十七日になって、地は全くかわいた。 15 この時、神はノアに言われた、 16 「あなたは妻と、子らと、子らの妻たちと共に箱舟を出なさい。 17 あなたは、共にいる肉なるすべての生き物、すなわち鳥と家畜と、地のすべての這うものとを連れて出て、これらのものが地に群がり、地の上にふえ広がるようにしなさい」。 18 ノアは共にいた子らと、妻と、子らの妻たちとを連れて出た。 19 またすべての獣、すべての這うもの、すべての鳥、すべて地の上に動くものは皆、種類にしたがって箱舟を出た。 20 ノアは主に祭壇を築いて、すべての清い獣と、すべての清い鳥とのうちから取って、燔祭を祭壇の上にささげた。 21 主はその香ばしいかおりをかいで、心に言われた、「わたしはもはや二度と人のゆえに地をのろわない。人が心に思い図ることは、幼い時から悪いからである。わたしは、このたびしたように、もう二度と、すべての生きたものを滅ぼさない。 22 地のある限り、種まきの時も、刈入れの時も、暑さ寒さも、夏冬も、昼も夜もやむことはないであろう」。

創世記 7

1 主はノアに言われた、「あなたと家族とはみな箱舟にはいりなさい。あなたがこの時代の人々の中で、わたしの前に正しい人であるとわたしは認めたからである。 2 あなたはすべての清い獣の中から雄と雌とを七つずつ取り、清くない獣の中から雄と雌とを二つずつ取り、 3 また空の鳥の中から雄と雌とを七つずつ取って、その種類が全地のおもてに生き残るようにしなさい。 4 七日の後、わたしは四十日四十夜、地に雨を降らせて、わたしの造ったすべての生き物を、地のおもてからぬぐい去ります」。 5 ノアはすべて主が命じられたようにした。 6 さて洪水が地に起った時、ノアは六百歳であった。 7 ノアは子らと、妻と、子らの妻たちと共に洪水を避けて箱舟にはいった。 8 また清い獣と、清くない獣と、鳥と、地に這うすべてのものとの、 9 雄と雌とが、二つずつノアのもとにきて、神がノアに命じられたように箱舟にはいった。 10 こうして七日の後、洪水が地に起った。 11 それはノアの六百歳の二月十七日であって、その日に大いなる淵の源は、ことごとく破れ、天の窓が開けて、 12 雨は四十日四十夜、地に降り注いだ。 13 その同じ日に、ノアと、ノアの子セム、ハム、ヤペテと、ノアの妻と、その子らの三人の妻とは共に箱舟にはいった。 14 またすべての種類の獣も、すべての種類の家畜も、地のすべての種類の這うものも、すべての種類の鳥も、すべての翼あるものも、皆はいった。 15 すなわち命の息のあるすべての肉なるものが、二つずつノアのもとにきて、箱舟にはいった。 16 そのはいったものは、すべて肉なるものの雄と雌とであって、神が彼に命じられたようにはいった。そこで主は彼のうしろの戸を閉ざされた。 17 洪水は四十日のあいだ地上にあった。水が増して箱舟を浮べたので、箱舟は地から高く上がった。 18 また水がみなぎり、地に増したので、箱舟は水のおもてに漂った。 19 水はまた、ますます地にみなぎり、天の下の高い山々は皆おおわれた。 20 水はその上、さらに十五キュビトみなぎって、山々は全くおおわれた。 21 地の上に動くすべて肉なるものは、鳥も家畜も獣も、地に群がるすべての這うものも、すべての人もみな滅びた。 22 すなわち鼻に命の息のあるすべてのもの、陸にいたすべてのものは死んだ。 23 地のおもてにいたすべての生き物は、人も家畜も、這うものも、空の鳥もみな地からぬぐい去られて、ただノアと、彼と共に箱舟にいたものだけが残った。 24 水は百五十日のあいだ地上にみなぎった。

創世記 6

1 人が地のおもてにふえ始めて、娘たちが彼らに生れた時、 2 神の子たちは人の娘たちの美しいのを見て、自分の好む者を妻にめとった。 3 そこで主は言われた、「わたしの霊はながく人の中にとどまらない。彼は肉にすぎないのだ。しかし、彼の年は百二十年であろう」。 4 そのころ、またその後にも、地にネピリムがいた。これは神の子たちが人の娘たちのところにはいって、娘たちに産ませたものである。彼らは昔の勇士であり、有名な人々であった。 5 主は人の悪が地にはびこり、すべてその心に思いはかることが、いつも悪い事ばかりであるのを見られた。 6 主は地の上に人を造ったのを悔いて、心を痛め、 7 「わたしが創造した人を地のおもてからぬぐい去ろう。人も獣も、這うものも、空の鳥までも。わたしは、これらを造ったことを悔いる」と言われた。 8 しかし、ノアは主の前に恵みを得た。 9 ノアの系図は次のとおりである。ノアはその時代の人々の中で正しく、かつ全き人であった。ノアは神とともに歩んだ。 10 ノアはセム、ハム、ヤペテの三人の子を生んだ。 11 時に世は神の前に乱れて、暴虐が地に満ちた。 12 神が地を見られると、それは乱れていた。すべての人が地の上でその道を乱したからである。 13 そこで神はノアに言われた、「わたしは、すべての人を絶やそうと決心した。彼らは地を暴虐で満たしたから、わたしは彼らを地とともに滅ぼそう。 14 あなたは、いとすぎの木で箱舟を造り、箱舟の中にへやを設け、アスファルトでそのうちそとを塗りなさい。 15 その造り方は次のとおりである。すなわち箱舟の長さは三百キュビト、幅は五十キュビト、高さは三十キュビトとし、 16 箱舟に屋根を造り、上へ一キュビトにそれを仕上げ、また箱舟の戸口をその横に設けて、一階と二階と三階のある箱舟を造りなさい。 17 わたしは地の上に洪水を送って、命の息のある肉なるものを、みな天の下から滅ぼし去る。地にあるものは、みな死に絶えるであろう。 18 ただし、わたしはあなたと契約を結ぼう。あなたは子らと、妻と、子らの妻たちと共に箱舟にはいりなさい。 19 またすべての生き物、すべての肉なるものの中から、それぞれ二つずつを箱舟に入れて、あなたと共にその命を保たせなさい。それらは雄と雌とでなければならない。 20 すなわち、鳥はその種類にしたがい獣はその種類にしたがい、また地のすべての這うものも、その種類にしたがって、それぞれ二つずつ、あなたのところに入れて、命を保たせなさい。 21 また、すべての食物となるものをとって、あなたのところにたくわえ、あなたとこれらのものとの食物としなさい」。 22 ノアはすべて神の命じられたようにした。

創世記 5

1 アダムの系図は次のとおりである。神が人を創造された時、神をかたどって造り、 2 彼らを男と女とに創造された。彼らが創造された時、神は彼らを祝福して、その名をアダムと名づけられた。 3 アダムは百三十歳になって、自分にかたどり、自分のかたちのような男の子を生み、その名をセツと名づけた。 4 アダムがセツを生んで後、生きた年は八百年であって、ほかに男子と女子を生んだ。 5 アダムの生きた年は合わせて九百三十歳であった。そして彼は死んだ。 6 セツは百五歳になって、エノスを生んだ。 7 セツはエノスを生んだ後、八百七年生きて、男子と女子を生んだ。 8 セツの年は合わせて九百十二歳であった。そして彼は死んだ。 9 エノスは九十歳になって、カイナンを生んだ。 10 エノスはカイナンを生んだ後、八百十五年生きて、男子と女子を生んだ。 11 エノスの年は合わせて九百五歳であった。そして彼は死んだ。 12 カイナンは七十歳になって、マハラレルを生んだ。 13 カイナンはマハラレルを生んだ後、八百四十年生きて、男子と女子を生んだ。 14 カイナンの年は合わせて九百十歳であった。そして彼は死んだ。 15 マハラレルは六十五歳になって、ヤレドを生んだ。 16 マハラレルはヤレドを生んだ後、八百三十年生きて、男子と女子を生んだ。 17 マハラレルの年は合わせて八百九十五歳であった。そして彼は死んだ。 18 ヤレドは百六十二歳になって、エノクを生んだ。 19 ヤレドはエノクを生んだ後、八百年生きて、男子と女子を生んだ。 20 ヤレドの年は合わせて九百六十二歳であった。そして彼は死んだ。 21 エノクは六十五歳になって、メトセラを生んだ。 22 エノクはメトセラを生んだ後、三百年、神とともに歩み、男子と女子を生んだ。 23 エノクの年は合わせて三百六十五歳であった。 24 エノクは神とともに歩み、神が彼を取られたので、いなくなった。 25 メトセラは百八十七歳になって、レメクを生んだ。 …