創世記 8

1 神はノアと、箱舟の中にいたすべての生き物と、すべての家畜とを心にとめられた。神が風を地の上に吹かせられたので、水は退いた。 2 また淵の源と、天の窓とは閉ざされて、天から雨が降らなくなった。 3 それで水はしだいに地の上から引いて、百五十日の後には水が減り、 4 箱舟は七月十七日にアララテの山にとどまった。 5 水はしだいに減って、十月になり、十月一日に山々の頂が現れた。 6 四十日たって、ノアはその造った箱舟の窓を開いて、 7 からすを放ったところ、からすは地の上から水がかわききるまで、あちらこちらへ飛びまわった。 8 ノアはまた地のおもてから、水がひいたかどうかを見ようと、彼の所から、はとを放ったが、 9 はとは足の裏をとどめる所が見つからなかったので、箱舟のノアのもとに帰ってきた。水がまだ全地のおもてにあったからである。彼は手を伸べて、これを捕え、箱舟の中の彼のもとに引き入れた。 10 それから七日待って再びはとを箱舟から放った。 11 はとは夕方になって彼のもとに帰ってきた。見ると、そのくちばしには、オリブの若葉があった。ノアは地から水がひいたのを知った。 12 さらに七日待ってまた、はとを放ったところ、もはや彼のもとには帰ってこなかった。 13 六百一歳の一月一日になって、地の上の水はかれた。ノアが箱舟のおおいを取り除いて見ると、土のおもては、かわいていた。 14 二月二十七日になって、地は全くかわいた。 15 この時、神はノアに言われた、 16 「あなたは妻と、子らと、子らの妻たちと共に箱舟を出なさい。 17 あなたは、共にいる肉なるすべての生き物、すなわち鳥と家畜と、地のすべての這うものとを連れて出て、これらのものが地に群がり、地の上にふえ広がるようにしなさい」。 18 ノアは共にいた子らと、妻と、子らの妻たちとを連れて出た。 19 またすべての獣、すべての這うもの、すべての鳥、すべて地の上に動くものは皆、種類にしたがって箱舟を出た。 20 ノアは主に祭壇を築いて、すべての清い獣と、すべての清い鳥とのうちから取って、燔祭を祭壇の上にささげた。 21 主はその香ばしいかおりをかいで、心に言われた、「わたしはもはや二度と人のゆえに地をのろわない。人が心に思い図ることは、幼い時から悪いからである。わたしは、このたびしたように、もう二度と、すべての生きたものを滅ぼさない。 22 地のある限り、種まきの時も、刈入れの時も、暑さ寒さも、夏冬も、昼も夜もやむことはないであろう」。

創世記 7

1 主はノアに言われた、「あなたと家族とはみな箱舟にはいりなさい。あなたがこの時代の人々の中で、わたしの前に正しい人であるとわたしは認めたからである。 2 あなたはすべての清い獣の中から雄と雌とを七つずつ取り、清くない獣の中から雄と雌とを二つずつ取り、 3 また空の鳥の中から雄と雌とを七つずつ取って、その種類が全地のおもてに生き残るようにしなさい。 4 七日の後、わたしは四十日四十夜、地に雨を降らせて、わたしの造ったすべての生き物を、地のおもてからぬぐい去ります」。 5 ノアはすべて主が命じられたようにした。 6 さて洪水が地に起った時、ノアは六百歳であった。 7 ノアは子らと、妻と、子らの妻たちと共に洪水を避けて箱舟にはいった。 8 また清い獣と、清くない獣と、鳥と、地に這うすべてのものとの、 9 雄と雌とが、二つずつノアのもとにきて、神がノアに命じられたように箱舟にはいった。 10 こうして七日の後、洪水が地に起った。 11 それはノアの六百歳の二月十七日であって、その日に大いなる淵の源は、ことごとく破れ、天の窓が開けて、 12 雨は四十日四十夜、地に降り注いだ。 13 その同じ日に、ノアと、ノアの子セム、ハム、ヤペテと、ノアの妻と、その子らの三人の妻とは共に箱舟にはいった。 14 またすべての種類の獣も、すべての種類の家畜も、地のすべての種類の這うものも、すべての種類の鳥も、すべての翼あるものも、皆はいった。 15 すなわち命の息のあるすべての肉なるものが、二つずつノアのもとにきて、箱舟にはいった。 16 そのはいったものは、すべて肉なるものの雄と雌とであって、神が彼に命じられたようにはいった。そこで主は彼のうしろの戸を閉ざされた。 17 洪水は四十日のあいだ地上にあった。水が増して箱舟を浮べたので、箱舟は地から高く上がった。 18 また水がみなぎり、地に増したので、箱舟は水のおもてに漂った。 19 水はまた、ますます地にみなぎり、天の下の高い山々は皆おおわれた。 20 水はその上、さらに十五キュビトみなぎって、山々は全くおおわれた。 21 地の上に動くすべて肉なるものは、鳥も家畜も獣も、地に群がるすべての這うものも、すべての人もみな滅びた。 22 すなわち鼻に命の息のあるすべてのもの、陸にいたすべてのものは死んだ。 23 地のおもてにいたすべての生き物は、人も家畜も、這うものも、空の鳥もみな地からぬぐい去られて、ただノアと、彼と共に箱舟にいたものだけが残った。 24 水は百五十日のあいだ地上にみなぎった。

創世記 6

1 人が地のおもてにふえ始めて、娘たちが彼らに生れた時、 2 神の子たちは人の娘たちの美しいのを見て、自分の好む者を妻にめとった。 3 そこで主は言われた、「わたしの霊はながく人の中にとどまらない。彼は肉にすぎないのだ。しかし、彼の年は百二十年であろう」。 4 そのころ、またその後にも、地にネピリムがいた。これは神の子たちが人の娘たちのところにはいって、娘たちに産ませたものである。彼らは昔の勇士であり、有名な人々であった。 5 主は人の悪が地にはびこり、すべてその心に思いはかることが、いつも悪い事ばかりであるのを見られた。 6 主は地の上に人を造ったのを悔いて、心を痛め、 7 「わたしが創造した人を地のおもてからぬぐい去ろう。人も獣も、這うものも、空の鳥までも。わたしは、これらを造ったことを悔いる」と言われた。 8 しかし、ノアは主の前に恵みを得た。 9 ノアの系図は次のとおりである。ノアはその時代の人々の中で正しく、かつ全き人であった。ノアは神とともに歩んだ。 10 ノアはセム、ハム、ヤペテの三人の子を生んだ。 11 時に世は神の前に乱れて、暴虐が地に満ちた。 12 神が地を見られると、それは乱れていた。すべての人が地の上でその道を乱したからである。 13 そこで神はノアに言われた、「わたしは、すべての人を絶やそうと決心した。彼らは地を暴虐で満たしたから、わたしは彼らを地とともに滅ぼそう。 14 あなたは、いとすぎの木で箱舟を造り、箱舟の中にへやを設け、アスファルトでそのうちそとを塗りなさい。 15 その造り方は次のとおりである。すなわち箱舟の長さは三百キュビト、幅は五十キュビト、高さは三十キュビトとし、 16 箱舟に屋根を造り、上へ一キュビトにそれを仕上げ、また箱舟の戸口をその横に設けて、一階と二階と三階のある箱舟を造りなさい。 17 わたしは地の上に洪水を送って、命の息のある肉なるものを、みな天の下から滅ぼし去る。地にあるものは、みな死に絶えるであろう。 18 ただし、わたしはあなたと契約を結ぼう。あなたは子らと、妻と、子らの妻たちと共に箱舟にはいりなさい。 19 またすべての生き物、すべての肉なるものの中から、それぞれ二つずつを箱舟に入れて、あなたと共にその命を保たせなさい。それらは雄と雌とでなければならない。 20 すなわち、鳥はその種類にしたがい獣はその種類にしたがい、また地のすべての這うものも、その種類にしたがって、それぞれ二つずつ、あなたのところに入れて、命を保たせなさい。 21 また、すべての食物となるものをとって、あなたのところにたくわえ、あなたとこれらのものとの食物としなさい」。 22 ノアはすべて神の命じられたようにした。

創世記 5

1 アダムの系図は次のとおりである。神が人を創造された時、神をかたどって造り、 2 彼らを男と女とに創造された。彼らが創造された時、神は彼らを祝福して、その名をアダムと名づけられた。 3 アダムは百三十歳になって、自分にかたどり、自分のかたちのような男の子を生み、その名をセツと名づけた。 4 アダムがセツを生んで後、生きた年は八百年であって、ほかに男子と女子を生んだ。 5 アダムの生きた年は合わせて九百三十歳であった。そして彼は死んだ。 6 セツは百五歳になって、エノスを生んだ。 7 セツはエノスを生んだ後、八百七年生きて、男子と女子を生んだ。 8 セツの年は合わせて九百十二歳であった。そして彼は死んだ。 9 エノスは九十歳になって、カイナンを生んだ。 10 エノスはカイナンを生んだ後、八百十五年生きて、男子と女子を生んだ。 11 エノスの年は合わせて九百五歳であった。そして彼は死んだ。 12 カイナンは七十歳になって、マハラレルを生んだ。 13 カイナンはマハラレルを生んだ後、八百四十年生きて、男子と女子を生んだ。 14 カイナンの年は合わせて九百十歳であった。そして彼は死んだ。 15 マハラレルは六十五歳になって、ヤレドを生んだ。 16 マハラレルはヤレドを生んだ後、八百三十年生きて、男子と女子を生んだ。 17 マハラレルの年は合わせて八百九十五歳であった。そして彼は死んだ。 18 ヤレドは百六十二歳になって、エノクを生んだ。 19 ヤレドはエノクを生んだ後、八百年生きて、男子と女子を生んだ。 20 ヤレドの年は合わせて九百六十二歳であった。そして彼は死んだ。 21 エノクは六十五歳になって、メトセラを生んだ。 22 エノクはメトセラを生んだ後、三百年、神とともに歩み、男子と女子を生んだ。 23 エノクの年は合わせて三百六十五歳であった。 24 エノクは神とともに歩み、神が彼を取られたので、いなくなった。 25 メトセラは百八十七歳になって、レメクを生んだ。 …

創世記 4

1 人はその妻エバを知った。彼女はみごもり、カインを産んで言った、「わたしは主によって、ひとりの人を得た」。 2 彼女はまた、その弟アベルを産んだ。アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。 3 日がたって、カインは地の産物を持ってきて、主に供え物とした。 4 アベルもまた、その群れのういごと肥えたものとを持ってきた。主はアベルとその供え物とを顧みられた。 5 しかしカインとその供え物とは顧みられなかったので、カインは大いに憤って、顔を伏せた。 6 そこで主はカインに言われた、「なぜあなたは憤るのですか、なぜ顔を伏せるのですか。 7 正しい事をしているのでしたら、顔をあげたらよいでしょう。もし正しい事をしていないのでしたら、罪が門口に待ち伏せています。それはあなたを慕い求めますが、あなたはそれを治めなければなりません」。 8 カインは弟アベルに言った、「さあ、野原へ行こう」。彼らが野にいたとき、カインは弟アベルに立ちかかって、これを殺した。 9 主はカインに言われた、「弟アベルは、どこにいますか」。カインは答えた、「知りません。わたしが弟の番人でしょうか」。 10 主は言われた、「あなたは何をしたのです。あなたの弟の血の声が土の中からわたしに叫んでいます。 11 今あなたはのろわれてこの土地を離れなければなりません。この土地が口をあけて、あなたの手から弟の血を受けたからです。 12 あなたが土地を耕しても、土地は、もはやあなたのために実を結びません。あなたは地上の放浪者となるでしょう」。 13 カインは主に言った、「わたしの罰は重くて負いきれません。 14 あなたは、きょう、わたしを地のおもてから追放されました。わたしはあなたを離れて、地上の放浪者とならねばなりません。わたしを見付ける人はだれでもわたしを殺すでしょう」。 15 主はカインに言われた、「いや、そうではない。だれでもカインを殺す者は七倍の復讐を受けるでしょう」。そして主はカインを見付ける者が、だれも彼を打ち殺すことのないように、彼に一つのしるしをつけられた。 16 カインは主の前を去って、エデンの東、ノドの地に住んだ。 17 カインはその妻を知った。彼女はみごもってエノクを産んだ。カインは町を建て、その町の名をその子の名にしたがって、エノクと名づけた。 18 エノクにはイラデが生れた。イラデの子はメホヤエル、メホヤエルの子はメトサエル、メトサエルの子はレメクである。 19 レメクはふたりの妻をめとった。ひとりの名はアダといい、ひとりの名はチラといった。 20 アダはヤバルを産んだ。彼は天幕に住んで、家畜を飼う者の先祖となった。 21 その弟の名はユバルといった。彼は琴や笛を執るすべての者の先祖となった。 22 チラもまたトバルカインを産んだ。彼は青銅や鉄のすべての刃物を鍛える者となった。トバルカインの妹をナアマといった。 23 27 Gen.4.23 24 28 Gen.4.24 …

創世記 3

1 さて主なる神が造られた野の生き物のうちで、へびが最も狡猾であった。へびは女に言った、「園にあるどの木からも取って食べるなと、ほんとうに神が言われたのですか」。 2 女はへびに言った、「わたしたちは園の木の実を食べることは許されていますが、 3 ただ園の中央にある木の実については、これを取って食べるな、これに触れるな、死んではいけないからと、神は言われました」。 4 へびは女に言った、「あなたがたは決して死ぬことはないでしょう。 5 それを食べると、あなたがたの目が開け、神のように善悪を知る者となることを、神は知っておられるのです」。 6 女がその木を見ると、それは食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好ましいと思われたから、その実を取って食べ、また共にいた夫にも与えたので、彼も食べた。 7 すると、ふたりの目が開け、自分たちの裸であることがわかったので、いちじくの葉をつづり合わせて、腰に巻いた。 8 彼らは、日の涼しい風の吹くころ、園の中に主なる神の歩まれる音を聞いた。そこで、人とその妻とは主なる神の顔を避けて、園の木の間に身を隠した。 9 主なる神は人に呼びかけて言われた、「あなたはどこにいるのか」。 10 彼は答えた、「園の中であなたの歩まれる音を聞き、わたしは裸だったので、恐れて身を隠したのです」。 11 神は言われた、「あなたが裸であるのを、だれが知らせたのか。食べるなと、命じておいた木から、あなたは取って食べたのか」。 12 人は答えた、「わたしと一緒にしてくださったあの女が、木から取ってくれたので、わたしは食べたのです」。 13 そこで主なる神は女に言われた、「あなたは、なんということをしたのです」。女は答えた、「へびがわたしをだましたのです。それでわたしは食べました」。 14 25 Gen.3.14 15 26 Gen.3.15 16 27 Gen.3.16 17 28 Gen.3.17 18 29 Gen.3.18 19 30 Gen.3.19 20 さて、人はその妻の名をエバと名づけた。彼女がすべて生きた者の母だからである。 21 主なる神は人とその妻とのために皮の着物を造って、彼らに着せられた。 22 主なる神は言われた、「見よ、人はわれわれのひとりのようになり、善悪を知るものとなった。彼は手を伸べ、命の木からも取って食べ、永久に生きるかも知れない」。 …

創世記 2

1 こうして天と地と、その万象とが完成した。 2 神は第七日にその作業を終えられた。すなわち、そのすべての作業を終って第七日に休まれた。 3 神はその第七日を祝福して、これを聖別された。神がこの日に、そのすべての創造のわざを終って休まれたからである。 4 26 Gen.2.4 5 地にはまだ野の木もなく、また野の草もはえていなかった。主なる神が地に雨を降らせず、また土を耕す人もなかったからである。 6 しかし地から泉がわきあがって土の全面を潤していた。 7 主なる神は土のちりで人を造り、命の息をその鼻に吹きいれられた。そこで人は生きた者となった。 8 主なる神は東のかた、エデンに一つの園を設けて、その造った人をそこに置かれた。 9 また主なる神は、見て美しく、食べるに良いすべての木を土からはえさせ、更に園の中央に命の木と、善悪を知る木とをはえさせられた。 10 また一つの川がエデンから流れ出て園を潤し、そこから分れて四つの川となった。 11 その第一の名はピソンといい、金のあるハビラの全地をめぐるもので、 12 その地の金は良く、またそこはブドラクと、しまめのうとを産した。 13 第二の川の名はギホンといい、クシの全地をめぐるもの。 14 第三の川の名はヒデケルといい、アッスリヤの東を流れるもの。第四の川はユフラテである。 15 主なる神は人を連れて行ってエデンの園に置き、これを耕させ、これを守らせられた。 16 主なる神はその人に命じて言われた、「あなたは園のどの木からでも心のままに取って食べてよろしい。 17 しかし善悪を知る木からは取って食べてはならない。それを取って食べると、きっと死ぬであろう」。 18 また主なる神は言われた、「人がひとりでいるのは良くない。彼のために、ふさわしい助け手を造ろう」。 19 そして主なる神は野のすべての獣と、空のすべての鳥とを土で造り、人のところへ連れてきて、彼がそれにどんな名をつけるかを見られた。人がすべて生き物に与える名は、その名となるのであった。 20 それで人は、すべての家畜と、空の鳥と、野のすべての獣とに名をつけたが、人にはふさわしい助け手が見つからなかった。 21 そこで主なる神は人を深く眠らせ、眠った時に、そのあばら骨の一つを取って、その所を肉でふさがれた。 22 主なる神は人から取ったあばら骨でひとりの女を造り、人のところへ連れてこられた。 23 27 Gen.2.23 24 それで人はその父と母を離れて、妻と結び合い、一体となるのである。 …

創世記 1

1 はじめに神は天と地とを創造された。 2 地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおっていた。 3 神は「光あれ」と言われた。すると光があった。 4 神はその光を見て、良しとされた。神はその光とやみとを分けられた。 5 神は光を昼と名づけ、やみを夜と名づけられた。夕となり、また朝となった。第一日である。 6 神はまた言われた、「水の間におおぞらがあって、水と水とを分けよ」。 7 そのようになった。神はおおぞらを造って、おおぞらの下の水とおおぞらの上の水とを分けられた。 8 神はそのおおぞらを天と名づけられた。夕となり、また朝となった。第二日である。 9 神はまた言われた、「天の下の水は一つ所に集まり、かわいた地が現れよ」。そのようになった。 10 神はそのかわいた地を陸と名づけ、水の集まった所を海と名づけられた。神は見て、良しとされた。 11 神はまた言われた、「地は青草と、種をもつ草と、種類にしたがって種のある実を結ぶ果樹とを地の上にはえさせよ」。そのようになった。 12 地は青草と、種類にしたがって種をもつ草と、種類にしたがって種のある実を結ぶ木とをはえさせた。神は見て、良しとされた。 13 夕となり、また朝となった。第三日である。 14 神はまた言われた、「天のおおぞらに光があって昼と夜とを分け、しるしのため、季節のため、日のため、年のためになり、 15 天のおおぞらにあって地を照らす光となれ」。そのようになった。 16 神は二つの大きな光を造り、大きい光に昼をつかさどらせ、小さい光に夜をつかさどらせ、また星を造られた。 17 神はこれらを天のおおぞらに置いて地を照らさせ、 18 昼と夜とをつかさどらせ、光とやみとを分けさせられた。神は見て、良しとされた。 19 夕となり、また朝となった。第四日である。 20 神はまた言われた、「水は生き物の群れで満ち、鳥は地の上、天のおおぞらを飛べ」。 21 神は海の大いなる獣と、水に群がるすべての動く生き物とを、種類にしたがって創造し、また翼のあるすべての鳥を、種類にしたがって創造された。神は見て、良しとされた。 22 神はこれらを祝福して言われた、「生めよ、ふえよ、海の水に満ちよ、また鳥は地にふえよ」。 23 夕となり、また朝となった。第五日である。 24 神はまた言われた、「地は生き物を種類にしたがっていだせ。家畜と、這うものと、地の獣とを種類にしたがっていだせ」。そのようになった。 25 神は地の獣を種類にしたがい、家畜を種類にしたがい、また地に這うすべての物を種類にしたがって造られた。神は見て、良しとされた。 …

ヨハネの黙示録 22

1 御使はまた、水晶のように輝いているいのちの水の川をわたしに見せてくれた。この川は、神と小羊との御座から出て、 2 都の大通りの中央を流れている。川の両側にはいのちの木があって、十二種の実を結び、その実は毎月みのり、その木の葉は諸国民をいやす。 3 のろわるべきものは、もはや何ひとつない。神と小羊との御座は都の中にあり、その僕たちは彼を礼拝し、 4 御顔を仰ぎ見るのである。彼らの額には、御名がしるされている。 5 夜は、もはやない。あかりも太陽の光も、いらない。主なる神が彼らを照し、そして、彼らは世々限りなく支配する。 6 彼はまた、わたしに言った、「これらの言葉は信ずべきであり、まことである。預言者たちのたましいの神なる主は、すぐにも起るべきことをその僕たちに示そうとして、御使をつかわされたのである。 7 見よ、わたしは、すぐに来る。この書の預言の言葉を守る者は、さいわいである」。 8 これらのことを見聞きした者は、このヨハネである。わたしが見聞きした時、それらのことを示してくれた御使の足もとにひれ伏して拝そうとすると、 9 彼は言った、「そのようなことをしてはいけない。わたしは、あなたや、あなたの兄弟である預言者たちや、この書の言葉を守る者たちと、同じ僕仲間である。ただ神だけを拝しなさい」。 10 またわたしに言った、「この書の預言の言葉を封じてはならない。時が近づいているからである。 11 不義な者はさらに不義を行い、汚れた者はさらに汚れたことを行い、義なる者はさらに義を行い、聖なる者はさらに聖なることを行うままにさせよ」。 12 「見よ、わたしはすぐに来る。報いを携えてきて、それぞれのしわざに応じて報いよう。 13 わたしはアルパであり、オメガである。最初の者であり、最後の者である。初めであり、終りである。 14 いのちの木にあずかる特権を与えられ、また門をとおって都にはいるために、自分の着物を洗う者たちは、さいわいである。 15 犬ども、まじないをする者、姦淫を行う者、人殺し、偶像を拝む者、また、偽りを好みかつこれを行う者はみな、外に出されている。 16 わたしイエスは、使をつかわして、諸教会のために、これらのことをあなたがたにあかしした。わたしは、ダビデの若枝また子孫であり、輝く明けの明星である」。 17 御霊も花嫁も共に言った、「きたりませ」。また、聞く者も「きたりませ」と言いなさい。かわいている者はここに来るがよい。いのちの水がほしい者は、価なしにそれを受けるがよい。 18 この書の預言の言葉を聞くすべての人々に対して、わたしは警告する。もしこれに書き加える者があれば、神はその人に、この書に書かれている災害を加えられる。 19 また、もしこの預言の書の言葉をとり除く者があれば、神はその人の受くべき分を、この書に書かれているいのちの木と聖なる都から、とり除かれる。 20 これらのことをあかしするかたが仰せになる、「しかり、わたしはすぐに来る」。アァメン、主イエスよ、きたりませ。 21 主イエスの恵みが、一同の者と共にあるように。

ヨハネの黙示録 21

1 わたしはまた、新しい天と新しい地とを見た。先の天と地とは消え去り、海もなくなってしまった。 2 また、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために着飾った花嫁のように用意をととのえて、神のもとを出て、天から下って来るのを見た。 3 また、御座から大きな声が叫ぶのを聞いた、「見よ、神の幕屋が人と共にあり、神が人と共に住み、人は神の民となり、神自ら人と共にいまして、 4 人の目から涙を全くぬぐいとって下さる。もはや、死もなく、悲しみも、叫びも、痛みもない。先のものが、すでに過ぎ去ったからである」。 5 すると、御座にいますかたが言われた、「見よ、わたしはすべてのものを新たにする」。また言われた、「書きしるせ。これらの言葉は、信ずべきであり、まことである」。 6 そして、わたしに仰せられた、「事はすでに成った。わたしは、アルパでありオメガである。初めであり終りである。かわいている者には、いのちの水の泉から価なしに飲ませよう。 7 勝利を得る者は、これらのものを受け継ぐであろう。わたしは彼の神となり、彼はわたしの子となる。 8 しかし、おくびょうな者、信じない者、忌むべき者、人殺し、姦淫を行う者、まじないをする者、偶像を拝む者、すべて偽りを言う者には、火と硫黄の燃えている池が、彼らの受くべき報いである。これが第二の死である」。 9 最後の七つの災害が満ちている七つの鉢を持っていた七人の御使のひとりがきて、わたしに語って言った、「さあ、きなさい。小羊の妻なる花嫁を見せよう」。 10 この御使は、わたしを御霊に感じたまま、大きな高い山に連れて行き、聖都エルサレムが、神の栄光のうちに、神のみもとを出て天から下って来るのを見せてくれた。 11 その都の輝きは、高価な宝石のようであり、透明な碧玉のようであった。 12 それには大きな、高い城壁があって、十二の門があり、それらの門には、十二の御使がおり、イスラエルの子らの十二部族の名が、それに書いてあった。 13 東に三つの門、北に三つの門、南に三つの門、西に三つの門があった。 14 また都の城壁には十二の土台があり、それには小羊の十二使徒の十二の名が書いてあった。 15 わたしに語っていた者は、都とその門と城壁とを測るために、金の測りざおを持っていた。 16 都は方形であって、その長さと幅とは同じである。彼がその測りざおで都を測ると、一万二千丁であった。長さと幅と高さとは、いずれも同じである。 17 また城壁を測ると、百四十四キュビトであった。これは人間の、すなわち、御使の尺度によるのである。 18 城壁は碧玉で築かれ、都はすきとおったガラスのような純金で造られていた。 19 都の城壁の土台は、さまざまな宝石で飾られていた。第一の土台は碧玉、第二はサファイヤ、第三はめのう、第四は緑玉、 20 第五は縞めのう、第六は赤めのう、第七はかんらん石、第八は緑柱石、第九は黄玉石、第十はひすい、第十一は青玉、第十二は紫水晶であった。 21 十二の門は十二の真珠であり、門はそれぞれ一つの真珠で造られ、都の大通りは、すきとおったガラスのような純金であった。 22 わたしは、この都の中には聖所を見なかった。全能者にして主なる神と小羊とが、その聖所なのである。 23 都は、日や月がそれを照す必要がない。神の栄光が都を明るくし、小羊が都のあかりだからである。 24 諸国民は都の光の中を歩き、地の王たちは、自分たちの光栄をそこに携えて来る。 25 都の門は、終日、閉ざされることはない。そこには夜がないからである。 …