1 神はノアと、箱舟の中にいたすべての生き物と、すべての家畜とを心にとめられた。神が風を地の上に吹かせられたので、水は退いた。 2 また淵の源と、天の窓とは閉ざされて、天から雨が降らなくなった。 3 それで水はしだいに地の上から引いて、百五十日の後には水が減り、 4 箱舟は七月十七日にアララテの山にとどまった。 5 水はしだいに減って、十月になり、十月一日に山々の頂が現れた。 6 四十日たって、ノアはその造った箱舟の窓を開いて、 7 からすを放ったところ、からすは地の上から水がかわききるまで、あちらこちらへ飛びまわった。 8 ノアはまた地のおもてから、水がひいたかどうかを見ようと、彼の所から、はとを放ったが、 9 はとは足の裏をとどめる所が見つからなかったので、箱舟のノアのもとに帰ってきた。水がまだ全地のおもてにあったからである。彼は手を伸べて、これを捕え、箱舟の中の彼のもとに引き入れた。 10 それから七日待って再びはとを箱舟から放った。 11 はとは夕方になって彼のもとに帰ってきた。見ると、そのくちばしには、オリブの若葉があった。ノアは地から水がひいたのを知った。 12 さらに七日待ってまた、はとを放ったところ、もはや彼のもとには帰ってこなかった。 13 六百一歳の一月一日になって、地の上の水はかれた。ノアが箱舟のおおいを取り除いて見ると、土のおもては、かわいていた。 14 二月二十七日になって、地は全くかわいた。 15 この時、神はノアに言われた、 16 「あなたは妻と、子らと、子らの妻たちと共に箱舟を出なさい。 17 あなたは、共にいる肉なるすべての生き物、すなわち鳥と家畜と、地のすべての這うものとを連れて出て、これらのものが地に群がり、地の上にふえ広がるようにしなさい」。 18 ノアは共にいた子らと、妻と、子らの妻たちとを連れて出た。 19 またすべての獣、すべての這うもの、すべての鳥、すべて地の上に動くものは皆、種類にしたがって箱舟を出た。 20 ノアは主に祭壇を築いて、すべての清い獣と、すべての清い鳥とのうちから取って、燔祭を祭壇の上にささげた。 21 主はその香ばしいかおりをかいで、心に言われた、「わたしはもはや二度と人のゆえに地をのろわない。人が心に思い図ることは、幼い時から悪いからである。わたしは、このたびしたように、もう二度と、すべての生きたものを滅ぼさない。 22 地のある限り、種まきの時も、刈入れの時も、暑さ寒さも、夏冬も、昼も夜もやむことはないであろう」。
創世記 9
1 神はノアとその子らとを祝福して彼らに言われた、「生めよ、ふえよ、地に満ちよ。 2 地のすべての獣、空のすべての鳥、地に這うすべてのもの、海のすべての魚は恐れおののいて、あなたがたの支配に服し、 3 すべて生きて動くものはあなたがたの食物となるであろう。さきに青草をあなたがたに与えたように、わたしはこれらのものを皆あなたがたに与える。 4 しかし肉を、その命である血のままで、食べてはならない。 5 あなたがたの命の血を流すものには、わたしは必ず報復するであろう。いかなる獣にも報復する。兄弟である人にも、わたしは人の命のために、報復するであろう。 6 30 Gen.9.6 7 31 Gen.9.7 8 神はノアおよび共にいる子らに言われた、 9 「わたしはあなたがた及びあなたがたの後の子孫と契約を立てる。 10 またあなたがたと共にいるすべての生き物、あなたがたと共にいる鳥、家畜、地のすべての獣、すなわち、すべて箱舟から出たものは、地のすべての獣にいたるまで、わたしはそれと契約を立てよう。 11 わたしがあなたがたと立てるこの契約により、すべて肉なる者は、もはや洪水によって滅ぼされることはなく、また地を滅ぼす洪水は、再び起らないであろう」。 12 さらに神は言われた、「これはわたしと、あなたがた及びあなたがたと共にいるすべての生き物との間に代々かぎりなく、わたしが立てる契約のしるしである。 13 すなわち、わたしは雲の中に、にじを置く。これがわたしと地との間の契約のしるしとなる。 14 わたしが雲を地の上に起すとき、にじは雲の中に現れる。 15 こうして、わたしは、わたしとあなたがた、及びすべて肉なるあらゆる生き物との間に立てた契約を思いおこすゆえ、水はふたたび、すべて肉なる者を滅ぼす洪水とはならない。 16 にじが雲の中に現れるとき、わたしはこれを見て、神が地上にあるすべて肉なるあらゆる生き物との間に立てた永遠の契約を思いおこすであろう」。 17 そして神はノアに言われた、「これがわたしと地にあるすべて肉なるものとの間に、わたしが立てた契約のしるしである」。 18 箱舟から出たノアの子らはセム、ハム、ヤペテであった。ハムはカナンの父である。 19 この三人はノアの子らで、全地の民は彼らから出て、広がったのである。 20 さてノアは農夫となり、ぶどう畑をつくり始めたが、 21 彼はぶどう酒を飲んで酔い、天幕の中で裸になっていた。 22 カナンの父ハムは父の裸を見て、外にいるふたりの兄弟に告げた。 23 セムとヤペテとは着物を取って、肩にかけ、うしろ向きに歩み寄って、父の裸をおおい、顔をそむけて父の裸を見なかった。 24 やがてノアは酔いがさめて、末の子が彼にした事を知ったとき、 …
創世記 10
1 ノアの子セム、ハム、ヤペテの系図は次のとおりである。洪水の後、彼らに子が生れた。 2 ヤペテの子孫はゴメル、マゴグ、マダイ、ヤワン、トバル、メセク、テラスであった。 3 ゴメルの子孫はアシケナズ、リパテ、トガルマ。 4 ヤワンの子孫はエリシャ、タルシシ、キッテム、ドダニムであった。 5 これらから海沿いの地の国民が分れて、おのおのその土地におり、その言語にしたがい、その氏族にしたがって、その国々に住んだ。 6 ハムの子孫はクシ、ミツライム、プテ、カナンであった。 7 クシの子孫はセバ、ハビラ、サブタ、ラアマ、サブテカであり、ラアマの子孫はシバとデダンであった。 8 クシの子はニムロデであって、このニムロデは世の権力者となった最初の人である。 9 彼は主の前に力ある狩猟者であった。これから「主の前に力ある狩猟者ニムロデのごとし」ということわざが起った。 10 彼の国は最初シナルの地にあるバベル、エレク、アカデ、カルネであった。 11 彼はその地からアッスリヤに出て、ニネベ、レホボテイリ、カラ、 12 およびニネベとカラとの間にある大いなる町レセンを建てた。 13 ミツライムからルデ族、アナミ族、レハビ族、ナフト族、 14 パテロス族、カスル族、カフトリ族が出た。カフトリ族からペリシテ族が出た。 15 カナンからその長子シドンが出て、またヘテが出た。 16 その他エブスびと、アモリびと、ギルガシびと、 17 ヒビびと、アルキびと、セニびと、 18 アルワデびと、ゼマリびと、ハマテびとが出た。後になってカナンびとの氏族がひろがった。 19 カナンびとの境はシドンからゲラルを経てガザに至り、ソドム、ゴモラ、アデマ、ゼボイムを経て、レシャに及んだ。 20 これらはハムの子孫であって、その氏族とその言語とにしたがって、その土地と、その国々にいた。 21 セムにも子が生れた。セムはエベルのすべての子孫の先祖であって、ヤペテの兄であった。 22 セムの子孫はエラム、アシュル、アルパクサデ、ルデ、アラムであった。 23 アラムの子孫はウヅ、ホル、ゲテル、マシであった。 24 アルパクサデの子はシラ、シラの子はエベルである。 25 エベルにふたりの子が生れた。そのひとりの名をペレグといった。これは彼の代に地の民が分れたからである。その弟の名をヨクタンといった。 …
創世記 11
1 全地は同じ発音、同じ言葉であった。 2 時に人々は東に移り、シナルの地に平野を得て、そこに住んだ。 3 彼らは互に言った、「さあ、れんがを造って、よく焼こう」。こうして彼らは石の代りに、れんがを得、しっくいの代りに、アスファルトを得た。 4 彼らはまた言った、「さあ、町と塔とを建てて、その頂を天に届かせよう。そしてわれわれは名を上げて、全地のおもてに散るのを免れよう」。 5 時に主は下って、人の子たちの建てる町と塔とを見て、 6 言われた、「民は一つで、みな同じ言葉である。彼らはすでにこの事をしはじめた。彼らがしようとする事は、もはや何事もとどめ得ないであろう。 7 さあ、われわれは下って行って、そこで彼らの言葉を乱し、互に言葉が通じないようにしよう」。 8 こうして主が彼らをそこから全地のおもてに散らされたので、彼らは町を建てるのをやめた。 9 これによってその町の名はバベルと呼ばれた。主がそこで全地の言葉を乱されたからである。主はそこから彼らを全地のおもてに散らされた。 10 セムの系図は次のとおりである。セムは百歳になって洪水の二年の後にアルパクサデを生んだ。 11 セムはアルパクサデを生んで後、五百年生きて、男子と女子を生んだ。 12 アルパクサデは三十五歳になってシラを生んだ。 13 アルパクサデはシラを生んで後、四百三年生きて、男子と女子を生んだ。 14 シラは三十歳になってエベルを生んだ。 15 シラはエベルを生んで後、四百三年生きて、男子と女子を生んだ。 16 エベルは三十四歳になってペレグを生んだ。 17 エベルはペレグを生んで後、四百三十年生きて、男子と女子を生んだ。 18 ペレグは三十歳になってリウを生んだ。 19 ペレグはリウを生んで後、二百九年生きて、男子と女子を生んだ。 20 リウは三十二歳になってセルグを生んだ。 21 リウはセルグを生んで後、二百七年生きて、男子と女子を生んだ。 22 セルグは三十歳になってナホルを生んだ。 23 セルグはナホルを生んで後、二百年生きて、男子と女子を生んだ。 24 ナホルは二十九歳になってテラを生んだ。 25 ナホルはテラを生んで後、百十九年生きて、男子と女子を生んだ。 …
創世記 12
1 時に主はアブラムに言われた、「あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい。 2 わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となるであろう。 3 21 Gen.12.3 4 アブラムは主が言われたようにいで立った。ロトも彼と共に行った。アブラムはハランを出たとき七十五歳であった。 5 アブラムは妻サライと、弟の子ロトと、集めたすべての財産と、ハランで獲た人々とを携えてカナンに行こうとしていで立ち、カナンの地にきた。 6 アブラムはその地を通ってシケムの所、モレのテレビンの木のもとに着いた。そのころカナンびとがその地にいた。 7 時に主はアブラムに現れて言われた、「わたしはあなたの子孫にこの地を与えます」。アブラムは彼に現れた主のために、そこに祭壇を築いた。 8 彼はそこからベテルの東の山に移って天幕を張った。西にはベテル、東にはアイがあった。そこに彼は主のために祭壇を築いて、主の名を呼んだ。 9 アブラムはなお進んでネゲブに移った。 10 さて、その地にききんがあったのでアブラムはエジプトに寄留しようと、そこに下った。ききんがその地に激しかったからである。 11 エジプトにはいろうとして、そこに近づいたとき、彼は妻サライに言った、「わたしはあなたが美しい女であるのを知っています。 12 それでエジプトびとがあなたを見る時、これは彼の妻であると言ってわたしを殺し、あなたを生かしておくでしょう。 13 どうかあなたは、わたしの妹だと言ってください。そうすればわたしはあなたのおかげで無事であり、わたしの命はあなたによって助かるでしょう」。 14 アブラムがエジプトにはいった時エジプトびとはこの女を見て、たいそう美しい人であるとし、 15 またパロの高官たちも彼女を見てパロの前でほめたので、女はパロの家に召し入れられた。 16 パロは彼女のゆえにアブラムを厚くもてなしたので、アブラムは多くの羊、牛、雌雄のろば、男女の奴隷および、らくだを得た。 17 ところで主はアブラムの妻サライのゆえに、激しい疫病をパロとその家に下された。 18 パロはアブラムを召し寄せて言った、「あなたはわたしになんという事をしたのですか。なぜ彼女が妻であるのをわたしに告げなかったのですか。 19 あなたはなぜ、彼女はわたしの妹ですと言ったのですか。わたしは彼女を妻にしようとしていました。さあ、あなたの妻はここにいます。連れて行ってください」。 20 パロは彼の事について人々に命じ、彼とその妻およびそのすべての持ち物を送り去らせた。
創世記 13
1 アブラムは妻とすべての持ち物を携え、エジプトを出て、ネゲブに上った。ロトも彼と共に上った。 2 アブラムは家畜と金銀に非常に富んでいた。 3 彼はネゲブから旅路を進めてベテルに向かい、ベテルとアイの間の、さきに天幕を張った所に行った。 4 すなわち彼が初めに築いた祭壇の所に行き、その所でアブラムは主の名を呼んだ。 5 アブラムと共に行ったロトも羊、牛および天幕を持っていた。 6 その地は彼らをささえて共に住ませることができなかった。彼らの財産が多かったため、共に住めなかったのである。 7 アブラムの家畜の牧者たちとロトの家畜の牧者たちの間に争いがあった。そのころカナンびととペリジびとがその地に住んでいた。 8 アブラムはロトに言った、「わたしたちは身内の者です。わたしとあなたの間にも、わたしの牧者たちとあなたの牧者たちの間にも争いがないようにしましょう。 9 全地はあなたの前にあるではありませんか。どうかわたしと別れてください。あなたが左に行けばわたしは右に行きます。あなたが右に行けばわたしは左に行きましょう」。 10 ロトが目を上げてヨルダンの低地をあまねく見わたすと、主がソドムとゴモラを滅ぼされる前であったから、ゾアルまで主の園のように、またエジプトの地のように、すみずみまでよく潤っていた。 11 そこでロトはヨルダンの低地をことごとく選びとって東に移った。こうして彼らは互に別れた。 12 アブラムはカナンの地に住んだが、ロトは低地の町々に住み、天幕をソドムに移した。 13 ソドムの人々はわるく、主に対して、はなはだしい罪びとであった。 14 ロトがアブラムに別れた後に、主はアブラムに言われた、「目をあげてあなたのいる所から北、南、東、西を見わたしなさい。 15 すべてあなたが見わたす地は、永久にあなたとあなたの子孫に与えます。 16 わたしはあなたの子孫を地のちりのように多くします。もし人が地のちりを数えることができるなら、あなたの子孫も数えられることができましょう。 17 あなたは立って、その地をたてよこに行き巡りなさい。わたしはそれをあなたに与えます」。 18 アブラムは天幕を移してヘブロンにあるマムレのテレビンの木のかたわらに住み、その所で主に祭壇を築いた。
創世記 14
1 シナルの王アムラペル、エラサルの王アリオク、エラムの王ケダラオメルおよびゴイムの王テダルの世に、 2 これらの王はソドムの王ベラ、ゴモラの王ビルシャ、アデマの王シナブ、ゼボイムの王セメベル、およびベラすなわちゾアルの王と戦った。 3 これら五人の王はみな同盟してシデムの谷、すなわち塩の海に向かって行った。 4 すなわち彼らは十二年の間ケダラオメルに仕えたが、十三年目にそむいたので、 5 十四年目にケダラオメルは彼と連合した王たちと共にきて、アシタロテ・カルナイムでレパイムびとを、ハムでズジびとを、シャベ・キリアタイムでエミびとを撃ち、 6 セイルの山地でホリびとを撃って、荒野のほとりにあるエル・パランに及んだ。 7 彼らは引き返してエン・ミシパテすなわちカデシへ行って、アマレクびとの国をことごとく撃ち、またハザゾン・タマルに住むアモリびとをも撃った。 8 そこでソドムの王、ゴモラの王、アデマの王、ゼボイムの王およびベラすなわちゾアルの王は出てシデムの谷で彼らに向かい、戦いの陣をしいた。 9 すなわちエラムの王ケダラオメル、ゴイムの王テダル、シナルの王アムラペル、エラサルの王アリオクの四人の王に対する五人の王であった。 10 シデムの谷にはアスファルトの穴が多かったので、ソドムの王とゴモラの王は逃げてそこに落ちたが、残りの者は山にのがれた。 11 そこで彼らはソドムとゴモラの財産と食料とをことごとく奪って去り、 12 またソドムに住んでいたアブラムの弟の子ロトとその財産を奪って去った。 13 時に、ひとりの人がのがれてきて、ヘブルびとアブラムに告げた。この時アブラムはエシコルの兄弟、またアネルの兄弟であるアモリびとマムレのテレビンの木のかたわらに住んでいた。彼らはアブラムと同盟していた。 14 アブラムは身内の者が捕虜になったのを聞き、訓練した家の子三百十八人を引き連れてダンまで追って行き、 15 そのしもべたちを分けて、夜かれらを攻め、これを撃ってダマスコの北、ホバまで彼らを追った。 16 そして彼はすべての財産を取り返し、また身内の者ロトとその財産および女たちと民とを取り返した。 17 アブラムがケダラオメルとその連合の王たちを撃ち破って帰った時、ソドムの王はシャベの谷、すなわち王の谷に出て彼を迎えた。 18 その時、サレムの王メルキゼデクはパンとぶどう酒とを持ってきた。彼はいと高き神の祭司である。 19 25 Gen.14.19 20 26 Gen.14.20 21 時にソドムの王はアブラムに言った、「わたしには人をください。財産はあなたが取りなさい」。 22 アブラムはソドムの王に言った、「天地の主なるいと高き神、主に手をあげて、わたしは誓います。 23 わたしは糸一本でも、くつひも一本でも、あなたのものは何にも受けません。アブラムを富ませたのはわたしだと、あなたが言わないように。 24 ただし若者たちがすでに食べた物は別です。そしてわたしと共に行った人々アネルとエシコルとマムレとにはその分を取らせなさい」。
創世記 15
1 22 Gen.15.1 2 アブラムは言った、「主なる神よ、わたしには子がなく、わたしの家を継ぐ者はダマスコのエリエゼルであるのに、あなたはわたしに何をくださろうとするのですか」。 3 アブラムはまた言った、「あなたはわたしに子を賜わらないので、わたしの家に生れたしもべが、あとつぎとなるでしょう」。 4 この時、主の言葉が彼に臨んだ、「この者はあなたのあとつぎとなるべきではありません。あなたの身から出る者があとつぎとなるべきです」。 5 そして主は彼を外に連れ出して言われた、「天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみなさい」。また彼に言われた、「あなたの子孫はあのようになるでしょう」。 6 アブラムは主を信じた。主はこれを彼の義と認められた。 7 また主は彼に言われた、「わたしはこの地をあなたに与えて、これを継がせようと、あなたをカルデヤのウルから導き出した主です」。 8 彼は言った、「主なる神よ、わたしがこれを継ぐのをどうして知ることができますか」。 9 主は彼に言われた、「三歳の雌牛と、三歳の雌やぎと、三歳の雄羊と、山ばとと、家ばとのひなとをわたしの所に連れてきなさい」。 10 彼はこれらをみな連れてきて、二つに裂き、裂いたものを互に向かい合わせて置いた。ただし、鳥は裂かなかった。 11 荒い鳥が死体の上に降りるとき、アブラムはこれを追い払った。 12 日の入るころ、アブラムが深い眠りにおそわれた時、大きな恐ろしい暗やみが彼に臨んだ。 13 時に主はアブラムに言われた、「あなたはよく心にとめておきなさい。あなたの子孫は他の国に旅びととなって、その人々に仕え、その人々は彼らを四百年の間、悩ますでしょう。 14 しかし、わたしは彼らが仕えたその国民をさばきます。その後かれらは多くの財産を携えて出て来るでしょう。 15 あなたは安らかに先祖のもとに行きます。そして高齢に達して葬られるでしょう。 16 四代目になって彼らはここに帰って来るでしょう。アモリびとの悪がまだ満ちないからです」。 17 やがて日は入り、暗やみになった時、煙の立つかまど、炎の出るたいまつが、裂いたものの間を通り過ぎた。 18 23 Gen.15.18 19 すなわちケニびと、ケニジびと、カドモニびと、 20 ヘテびと、ペリジびと、レパイムびと、 21 アモリびと、カナンびと、ギルガシびと、エブスびとの地を与える」。
ペテロの第一の手紙 4
1 このように、キリストは肉において苦しまれたのであるから、あなたがたも同じ覚悟で心の武装をしなさい。肉において苦しんだ人は、それによって罪からのがれたのである。 2 それは、肉における残りの生涯を、もはや人間の欲情によらず、神の御旨によって過ごすためである。 3 過ぎ去った時代には、あなたがたは、異邦人の好みにまかせて、好色、欲情、酔酒、宴楽、暴飲、気ままな偶像礼拝などにふけってきたが、もうそれで十分であろう。 4 今はあなたがたが、そうした度を過ごした乱行に加わらないので、彼らは驚きあやしみ、かつ、ののしっている。 5 彼らは、やがて生ける者と死ねる者とをさばくかたに、申し開きをしなくてはならない。 6 死人にさえ福音が宣べ伝えられたのは、彼らは肉においては人間としてさばきを受けるが、霊においては神に従って生きるようになるためである。 7 万物の終りが近づいている。だから、心を確かにし、身を慎んで、努めて祈りなさい。 8 何よりもまず、互の愛を熱く保ちなさい。愛は多くの罪をおおうものである。 9 不平を言わずに、互にもてなし合いなさい。 10 あなたがたは、それぞれ賜物をいただいているのだから、神のさまざまな恵みの良き管理人として、それをお互のために役立てるべきである。 11 語る者は、神の御言を語る者にふさわしく語り、奉仕する者は、神から賜わる力による者にふさわしく奉仕すべきである。それは、すべてのことにおいてイエス・キリストによって、神があがめられるためである。栄光と力とが世々限りなく、彼にあるように、アァメン。 12 愛する者たちよ。あなたがたを試みるために降りかかって来る火のような試錬を、何か思いがけないことが起ったかのように驚きあやしむことなく、 13 むしろ、キリストの苦しみにあずかればあずかるほど、喜ぶがよい。それは、キリストの栄光が現れる際に、よろこびにあふれるためである。 14 キリストの名のためにそしられるなら、あなたがたはさいわいである。その時には、栄光の霊、神の霊が、あなたがたに宿るからである。 15 あなたがたのうち、だれも、人殺し、盗人、悪を行う者、あるいは、他人に干渉する者として苦しみに会うことのないようにしなさい。 16 しかし、クリスチャンとして苦しみを受けるのであれば、恥じることはない。かえって、この名によって神をあがめなさい。 17 さばきが神の家から始められる時がきた。それが、わたしたちからまず始められるとしたら、神の福音に従わない人々の行く末は、どんなであろうか。 18 また義人でさえ、かろうじて救われるのだとすれば、不信なる者や罪人は、どうなるであろうか。 19 だから、神の御旨に従って苦しみを受ける人々は、善をおこない、そして、真実であられる創造者に、自分のたましいをゆだねるがよい。
ペテロの第一の手紙 5
1 そこで、あなたがたのうちの長老たちに勧める。わたしも、長老のひとりで、キリストの苦難についての証人であり、また、やがて現れようとする栄光にあずかる者である。 2 あなたがたにゆだねられている神の羊の群れを牧しなさい。しいられてするのではなく、神に従って自ら進んでなし、恥ずべき利得のためではなく、本心から、それをしなさい。 3 また、ゆだねられた者たちの上に権力をふるうことをしないで、むしろ、群れの模範となるべきである。 4 そうすれば、大牧者が現れる時には、しぼむことのない栄光の冠を受けるであろう。 5 同じように、若い人たちよ。長老たちに従いなさい。また、みな互に謙遜を身につけなさい。神は高ぶる者をしりぞけ、へりくだる者に恵みを賜うからである。 6 だから、あなたがたは、神の力強い御手の下に、自らを低くしなさい。時が来れば神はあなたがたを高くして下さるであろう。 7 神はあなたがたをかえりみていて下さるのであるから、自分の思いわずらいを、いっさい神にゆだねるがよい。 8 身を慎み、目をさましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたけるししのように、食いつくすべきものを求めて歩き回っている。 9 この悪魔にむかい、信仰にかたく立って、抵抗しなさい。あなたがたのよく知っているとおり、全世界にいるあなたがたの兄弟たちも、同じような苦しみの数々に会っているのである。 10 あなたがたをキリストにある永遠の栄光に招き入れて下さったあふるる恵みの神は、しばらくの苦しみの後、あなたがたをいやし、強め、力づけ、不動のものとして下さるであろう。 11 どうか、力が世々限りなく、神にあるように、アァメン。 12 わたしは、忠実な兄弟として信頼しているシルワノの手によって、この短い手紙をあなたがたにおくり、勧めをし、また、これが神のまことの恵みであることをあかしした。この恵みのうちに、かたく立っていなさい。 13 あなたがたと共に選ばれてバビロンにある教会、ならびに、わたしの子マルコから、あなたがたによろしく。 14 15 1Pet.5.14